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人生というマラソンを制する「休息」の戦略

  • 執筆者の写真: Naoko Suga
    Naoko Suga
  • 6月29日
  • 読了時間: 3分

1. 究極の資産:「命=時間」という認識

資本主義社会では「資産=お金」という考え方が支配的です。しかし、どれほどのお金を積んでも、失われた時間を取り戻すことはできません。この普遍的な事実に立ち返るとき、「自分だけに与えられた有限の時間」こそが、あらゆる活動の源泉であり、最も管理すべき貴重な資産であることに気づかされます。この認識が、人生を豊かに生きるための第一歩なのでしょう。


2. 人生というマラソンと「エネルギー補給」の重要性

人生をマラソンに喩えることで、「エネルギー補給(睡眠や休息)」の重要性が非常に分かりやすく伝わってきます。

  • 短期的な視点 vs 長期的な視点: マラソンで水分補給のために立ち止まると、目先の順位は下がるかもしれません。同様に、仕事や目標達成のために睡眠を削ることは、短期的には成果を上げているように見えます。しかし、長期的に見れば、それは心身を消耗させ、結果的に「完走(充実した人生を生き抜くこと)」を危うくする行為です。

  • パフォーマンスの質: エネルギーが枯渇した状態で走り(生き)続けても、パフォーマンスは著しく低下します。良い判断も、創造的な発想も、他者への思いやりも、すべては十分なエネルギーがあってこそ生まれるものです。つまり、「補給」は単なる延命措置ではなく、人生の質そのものを高めるための積極的な戦略と言えます。


3. 「時間のアセットマネジメント」=「エネルギーマネジメント」

時間をどう使うかという問いは、突き詰めれば「自分のエネルギーを、何に、どのように配分し、そして、いかに効率よく回復させるか」というエネルギーマネジメントの問いに他ならないのです。

これは、単なる睡眠時間の確保にとどまりません。

  • 質の高い睡眠: どれだけ長く寝るかだけでなく、いかに深く休むか。

  • 多様なエネルギー源: 睡眠だけでなく、栄養バランスの取れた食事、適度な運動、心を許せる人との対話、趣味や自然とのふれあい、知的好奇心を満たす学びなど、エネルギーを補給する方法は多様です。金融資産でいう「ポートフォリオ」のように、エネルギー補給源も多様化させることが、変化の激しい現代社会を生き抜く上で重要なのかもしれません。


長寿社会における究極の戦略

人生100年時代と言われる現代において、ただ長く生きるのではなく、「いかに豊かに、健やかに、そして自分らしく生き抜くか」が問われています。その鍵を握るのが、まさに「時間(=エネルギー)のアセットマネジメント」です。

目先の利益や効率だけを追い求めるのではなく、自分という唯一無二の資産の価値を最大化するために、意識的に休息し、エネルギーを補給する。それは、人生という長いマラソンを最高のパフォーマンスで走り抜くための、最も賢明で本質的な戦略と言えるでしょう。



 
 
 

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