最高の明日っていつから始まる?
楽しみにしている大事なイベントが予定されている前夜は、ワクワクして気分が高まります。同時にドキドキとした不安な気持ちも湧き出てきてくるので、前夜はベッドに入っても、なかなか眠れません。ヒトはワクワク、ドキドキすると交感神経が優位になり、目が覚めてしまいます。色々と考え始めると、しまいには不安でいっぱいになり、ますます眠れなくなってしまう、悪の循環に陥ります。
私も小さな頃から学校行事の前夜は寝つきが悪く、せっかく楽しみにしていたイベントでは寝不足で、ぼぅーっとしてしまうことがよくありました。振り返ってみると、運動会や競技会でパフォーマンスを上げたい時ほど、気分が高まり寝つきが悪かったですね。
備える大事さ
そういう時こそ、大事なのは発想の転換です。明日の大事なイベントで、自己ベストを狙いたいと思うのであれば、明日の大事な予定の始まりを、イベントの開始時間ではなく、前夜の寝る時間にするとよいでしょう。要は、寝る時に「明日のイベントが楽しみ」と思わない。寝る時間には、既にその予定は始まっているのですから、「明日のイベントを楽しんでいる」最中なのです。そう考えるだけで、寝る前にスマホでゲームに没頭せずに、明日のイベントのために自然に備えができるでしょう。
スタートはいつにするか
限りある時間をマネジメントすることは、眠りをマネジメントすることと密接に関係します。おそらく多くの人は良い睡眠を得たいと願う理由は、実りある生活を送りたいためだと思います。もし大切なイベントで、良い結果を出したいのであれば、その大切なイベントの始まりは前夜の寝る時間とし、就寝時間を予定開始時刻に設定しましょう。大切なイベントの一番始めに睡眠を入れ込み、睡眠とイベントを一つのセットで大事な予定を組むと良いでしょう。
意識している時間と無意識の時間
起きている時間は、脳が活動し、「意識」が行動を導きます。しかしヒトの人生は、「意識」で操れるのは、ほんの一部分です。実際ヒトの活動の多くは、「無意識」です。例えば普段、道を歩くときに、意識して足の筋肉を動かしたりはしないと思います。「無意識」を「意識」でコントロールするのは難しい。それならば、発想を転換して、「無意識」そのものを大事にしてみましょう。すなわち、ここでいう「無意識」は「睡眠」です。
無意識の時間を意識する
ヒトが無意識を意識するのは難しいといいましたが、覚醒中の起きている時間にできることとして、睡眠に注意を向けることは可能です。良質な睡眠を大事な予定の中に組み込みましょう。2つの車輪がなければ目的を果たせない自転車の両輪のように、睡眠とイベントを1セットの予定として考える。それぐらいの感覚で睡眠を捉えてみると良いかもしれません。ほんの少しの発想の転換ですが、大事なイベントでは良いパフォーマンスを期待できそうです。
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