ボーっと生きることは、命のメンテナンス
- Naoko Suga

- 8月17日
- 読了時間: 2分
「ボーっと生きてんじゃねーよ!」
この有名なセリフに、なんだか違和感を覚えたことはありませんか? 実は、その違和感は正しいかもしれません。人間を含むすべての生き物にとって、何もしない「ボーっとした時間」は、生きていく上で欠かせない原始的な休眠状態、つまり能動的な活動なのです。
睡眠は消極的な活動じゃない
私たちは「睡眠=休むこと」と考えがちですが、それは少し違います。睡眠は、心と身体をメンテナンスするための積極的な活動です。まるで、AIを支えるサーバーがオーバーヒートしないように定期的に再起動したり、不要なデータを削除したりするのと同じ。人間もまた、日中の活動で疲弊した脳や身体をメンテナンスするために眠り、記憶や情報を整理しているのです。
このメンテナンスがあるからこそ、私たちは日中をいきいきと過ごすことができます。
「ボーっとする時間」を大切にしよう
生物の進化の過程を見ると、睡眠の起源は「行動をしない原始的な休眠状態」にまで遡ると言われています。外敵から身を守り、効率的に活動するために、この休眠状態が必要だったのです。
この「原始的な休眠状態」こそ、私たちが「ボーっとする」時間なのかもしれません。
もし、夏休みにだらだらと過ごしてしまったとしても、自分を責める必要はありません。それは、次の活動に備えて命のメンテナンスをしていた、大切な時間だったと捉えましょう。猛暑の夏を乗り切るための、誇るべき「休み」だったのです。
「ボーっと生きる」ことは、決して悪いことではありません。それは、私たちが健康に、そして元気に活動するために不可欠な、大切な時間なのです。







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