• Naoko Suga

エイジング対策としての睡眠

美容に興味があれば、肌のきめの細かさやみずみずしさは、永遠に維持したいものです。肌は常に新しい組織が古い組織を追い出すターンオーバーを繰り返しています。ターンオーバーが遅れると、メラニン色素が肌に残り続けてシミやくすみの原因となってしまいます。また、古い角質が排出されずに残ると、子どものようなみずみずしい弾力のあるプルンプルン肌とは程遠い、硬くゴワゴワした肌となり、肌荒れの原因にもなります。

加齢により若い頃に比べて新陳代謝が進まないと、肌だけでなく、頭皮や髪の環境にも影響を与え、見た目が老けて見えてしまいます。年を取ると自然の現象で誰でも新陳代謝を促進する成長ホルモンの分泌が低下します。成長ホルモンが十分に分泌されないと、新陳代謝も滞り、肌の細胞分裂が進みません。


成長ホルモンは、ノンレム睡眠(深い睡眠)中に分泌されるホルモンです。ノンレム睡眠とは、睡眠時間の総量(長さ)ではなく、睡眠の段階(深さ)を表しています。成長ホルモンは、最も深い睡眠段階(ノンレム睡眠ステージ3、4)で、最も多く分泌され、約90分毎の睡眠サイクルの一番の始めに多く出現します。一昔前は肌のゴールデンタイムの夜中の12時前に寝るのが良いとされていましたが、それは間違いです。実際は、眠り始めの90分に最も成長ホルモンの分泌が多いということなので、入眠時間によって毎晩ゴールデンタイムは異なります。


大人が期待する成長ホルモンの役割は、主に体の修復であり、疲労回復や新陳代謝の促進です。深いノンレム睡眠がしっかりとれていると、睡眠により疲労回復も期待でき、免疫力もアップします。ノンレム睡眠の出現時間は加齢とともに自然減少します。睡眠の深さを年齢別でみると、歳をとるにつれ、ノンレム睡眠ステージ3、4という深い睡眠まで至らない浅い睡眠を一晩に何度も繰り返します。なので歳をとると、「寝てもなかなか疲れがとれない」と感じるのも、深いノンレム睡眠が十分にとれていないのが原因です。

「眠りたいけど、眠れない」と感じている場合は、深い睡眠をしっかりとれるように「寝る準備」をベッドに入る前から意識することがとても重要です。特に、寝る30分前ぐらいから、寝る準備を行うとスムーズに眠りに入りやすくなります。


トップアスリートも最高のパフォーマンスを出すために、試合の前にしっかりと準備運動を行います。トップアスリートほど、試合前の準備を入念にしているため、試合中はしっかりとパフォーマンスを出すことに集中できるのです。睡眠のパフォーマンスにも同じようなことが言えます。では、自分の睡眠のパフォーマンス(=しっかり寝ている)を振り返ってみてください。入眠後の最初の90分睡眠サイクルで最高(最深)のレベルに達するために、自分が出来る「寝る準備」とは一体何でしょうか。

それは、高価なサプリメントでも有名な寝具でもなく、起きている時、すなわち日中をどう過ごすかがポイントです。睡眠と覚醒は表裏一体であり、日中のパフォーマンス(しっかり起きている)が高い人ほど、睡眠のパフォーマンスも高いのです。逆に言えば、睡眠のパフォーマンス人ほど、日中のパフォーマンスが高いのです。


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