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睡眠の質を整える鍵は、「睡眠覚醒リズム」

  • 執筆者の写真: Naoko Suga
    Naoko Suga
  • 4月25日
  • 読了時間: 2分

眠りの質を高めたいと願うとき、まず整えたいのが「睡眠覚醒リズム」です。これは、日々の「寝る時間」と「起きる時間」をできるだけ一定に保つことで、体のリズムを安定させるというもの。私たちの身体は、光の影響を受けながら、24時間の周期で生きています。

もし光のない真っ暗な洞窟で暮らしていたら…人間の体内時計は自然と“25時間周期”へとずれていくことがわかっています。つまり、毎日1時間ずつ遅れてしまうのです。このズレをリセットしてくれるのが「光」です。


人間の身体には「体内時計」が備わっており、朝の光を浴びることで、その時計は毎日24時間にリセットされます。いわば体内時計は、毎朝“自然の電波”を受信して時刻を合わせている、電波時計のような存在なのです。特に重要なのは、朝に光を浴びるタイミングを一定に保つこと。同じ時間に朝日を浴びることで、体内のリズムは安定しやすくなります。

この光をキャッチするのは、目の奥にある「網膜」です。朝に強い光を浴びることで、コルチゾールなどの覚醒ホルモンが分泌され、自然と眠気が遠のき、目覚めやすくなります。反対に、夜に強い光を浴びてしまうと、体内時計は後ろにずれこみ、眠気が訪れるタイミングも遅れてしまいます。


人類は、火や灯りを手に入れたことで、夜間にも活動ができるようになり、文明を大きく発展させてきました。しかし現代の照明、とくにLEDなどの人工光は非常に強く、体内時計に与える影響も大きくなっています。その結果、現代社会では「不眠」という新たな課題が生まれつつあるのです。


だからこそ、人工の光をどうコントロールするかは、私たちが自分らしく、心地よく生きていくための大切な鍵。朝はしっかりと自然の光を浴び、日が落ちたらなるべく明るい光を避け、穏やかな照明のもとで過ごす…。そんな暮らし方が、心地よい睡眠と目覚めのリズムをつくってくれるでしょう。



 
 
 

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